各位
脳卒中後の後遺症である麻痺に対し,現在,CI Therapyは最もエビデンスレベルが高く,介入を行うよう強く勧められる(グレードA)とされています.(脳卒中治療ガイドライン2015)しかし、従来のCI Therapyは欧米の医療制度に基づいたものであり、1日6時間以上の介入を必要とするため,国内では保険適応が難しい現状にあります.またCI Therapyの実践はテニスボールがつかめる(Grade2),ゴルフボールが握れる(Grade3)程度の機能を有している方に対する報告が多く,ハンカチをつかんで離せる(Grade4),離すことができない(Grade5),重度麻痺に対する報告はあまりありません.しかし、私達が実際の臨床で多く悩まされるのは重度の麻痺に対し,どのように介入をしていけばよいのか?また改善を認めた経験が少ないなどが多いのではないでしょうか.
そこで今回,長年CI Therapyの第一人者として実践されている田邉浩文先生をお招きし,脳卒中片麻痺に対する治療的介入について,実際に片麻痺患者に対する治療介入を行い,解説を加えて頂きながら,介入の方法を具体的に学ぶ研修会を企画しました.
田邉浩文先生は,CI Therapyの実践において,重度麻痺を対象にした介入を行っております.また,国内で実践するため,より短時間で促通効果が得られるようにTANABE Therapyを研究・開発されております.今後,リハビリテーションの質を求められる時代が到来します.短時間で効果が得られる介入方法を,ぜひ多くの方に感じて頂き,日頃の臨床の質の向上を一緒に目指して行けたらと思います.大変貴重な機会ですので多くの方々のご参加をお待ちいたしております.
*研修会の内容*
片麻痺の介入においての基礎的な考え方や方法を,実際の介入場面を通して学びます.また介入方法の実技練習を通して,知識と技術の習得を目指します.
◎今回の研修会は,実技中心の研修会です.
◎新人さんや,若手の方でも実践に生かせられるように分かりやすく進めていきます.
*日時:平成28年11月27日(日)10:00~16:00(9:30より受付)
*会場:原田学園鹿児島医療技術専門学校(平川校)
(〒891-0133鹿児島県鹿児島市平川町字宇都口5417-1 )
*参加費:10000円
*受講資格:作業療法士・理学療法士 定員:30名
田邉浩文先生の書籍のご紹介
*中枢神経疾患片麻痺上肢と下肢の徒手的治療法,そして行動変容アプローチについて,
全てを詳細に解説をされている1冊です.
平成28年9月発刊
田邉浩文先生の代表的な論文のご紹介
慢性重度麻痺手に対するConstraint-induced Movement Therapyの適応効果
-独立検査者によるランダム化比較試験-
OTジャーナル 48(4):347-351,2014
詳細は以下のURLよりご確認ください.
https://drive.google.com/file/d/1qAJYadBB74fPAPWr1eDXZnG-HDc2ruRc/view?usp=sharing
0コメント