第6回OT研究会公開講座
「CI Therapy TANABE Therapyにおけるボトムアップアプローチ」
と題しまして研修会を開催いたしました.
当日は会場までの貴重な公共交通機関であるJRが雨のために運転見合わせとなる大ハプニングもありました.
会場まで車で来られていた方々も多く,無事に参加者の皆様は会場入りすることができていました.
研究会メンバーの絆のすばらしさを感じました.
CI Therapyの概念をお話頂き,CI Therapyの対象外となるGrade5(重度)に対して介入対象となるTANABE Therapyのご紹介とデモンストレーションを行って頂きました.
1分程度で痙性減弱を行い,可動性の拡大を図りながら,促通を行い,作業を用いた課題練習の時間をできるだけ多く行う必要があることなどをお話して頂きました.
また,改善には「作業を行う必要がある」「トップダウンの考え方の重要性」などのお話がありました.
獲得したい,できるようになりたい作業があり,明確だからこそ継続して自主的に生活の中で参加し,改善していく.
そのためには,面接などのスキルや作業に関する知識が非常に重要になります.
実にシンプルでわかりやすい概念だと思われたのではないでしょうか.
非常にわかりやすく,お話をして頂き,1年目の方々も午後の練習ではうまく介入できていた方々が多かったです.
実際にTANABE Therapyを経験されたサポーター(患者さん)の方々の驚く表情が印象的でした.
またお帰りになるときも,効果は持続してほとんど代償の少ない動きでお帰りになられました.
料理をするときにもう少しうまく野菜を押さえられるようになりたい.
スーパーの中を歩くときに上手くカートの操作ができるようになりたい.
など介入を通して作業に関する様々な希望を出されました.
今回はアシスタントとして参加をさせて頂きましたが,少しでも片麻痺などの後遺症でお悩みの方々のお力のなれるよう,作業療法士自身のスキルアップを図っていきたいと思います.
次回は平成29年2月5日(日)に開催予定です.
すでに申し込みを頂いております.
会場の都合上,受講定員数に限りがありますので,参加希望の方はお早めにお申し込みください.
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